2拠点生活をお考えの方、もう1つの家は、夏に快適な地域はいかがですか?
避暑地で夏のバカンス…涼しくて最高!
もしくは移住先が標高の高い地域の場合、エアコン要らずで快適!
ただ、夏が快適ということは、冬が寒いということ。
地域の気候によって、必要な設備も変わってきます。
この記事では、寒冷地に必要な設備をご紹介します。
もし寒冷地に住むなら、2拠点目を購入する前に、必要な設備を確認しておきましょう。
寒冷地ってどこ?
日本の国土は、気候によって大きく3つのブロックに分けられます。
その3つは、寒冷地・準寒冷地・非寒冷地。
(もちろん非寒冷地でも、山間部など寒い場所はあります)
正確な定義はありませんが、北海道と東北地方は寒冷地、北関東や北陸地方は準寒冷地、南関東から西の地方は非寒冷地に分けられます。
車や住宅設備を購入する際、実はこの3ブロック(寒冷地・準寒冷地・非寒冷地)が重要になります。
寒い時期に氷点下の気温が長く続くような地域では、たとえば車のエンジンがかからなくなってしまったり、水が凍って水道管が破損してしまったりする恐れがあるのです。
寒冷地仕様とは
住宅を寒冷地に持つ場合、『寒冷地仕様』という特別な仕様の製品が必要になる場合があります。
寒冷地仕様とは、気温が氷点下になるような寒い地域で使われることを前提として作られた製品のこと
例えば、凍結しても壊れない設定、雪が積もっても重さに耐えられる設計、などです。
我が家の2拠点目(山の家)は浅間山のふもとですが、冬場はほぼ毎日、最低気温が氷点下。
地域的には準寒冷地に含まれますが、標高が高いせいで気温が低いので、寒冷地仕様の設備が必要な土地です。
寒冷地仕様が必要なもの
寒い地域で使うものすべてに寒冷地仕様が必要になる訳ではありません。
寒冷地仕様が必要なものと、そうでないものがあります。
以下で、主な寒冷地仕様の製品をご紹介します。
車
北国で生活したことのない方は、ご存じないかもしれません。
実は、寒冷地仕様の車というものがあるのです!
それは、標準仕様の車とどう違うのかというと、例えばバッテリーの容量が大きくなっていて、気温が低い環境でもエンジンがかかりにくくないように設計されています。
他には、ドアの凍結防止対策が取られていたり、サビに強い加工が施されていたりします。
主に北日本の販売店で扱っており、トヨタや日産など多くの国内のメーカーは、オプションで装備可能。
北海道の販売店では、標準装備にしているメーカーもあるようです。
メリットが多いなら、とりあえず寒冷地仕様にしておけば安心だし、いいかも!
とお思いかもしれませんが、1つだけデメリットが。
オプションで装備可能ということは、プラスでお金がかかるのです。
車種にもよりますが、本体価格が数万円高くなるぐらいが一般的。
数万円で雪山でも安心して乗れるなら、むしろメリットの方が多いとも言えますね。
2拠点生活や移住先を寒冷地に…とお考えの方は、ぜひ検討してみてください。
寒冷地仕様の設定がないメーカーもあります。
例えばスバルは、全車種が寒冷地での使用を想定しており、寒冷地仕様が標準装備なのだそう。
ちなみに我が家の愛車はスバルです!
山の家で気温が氷点下になっても安心!
エアコン
エアコンは、もとが「クーラー」という冷房の空調設備。
クーラーを冬でも使えたら効率的!ということで、暖房機能も使えるように進化したものです。
なので、そもそも暖房機能のほうが苦手なのですが、気密性などの住宅自体の機能向上でおぎなってきた訳です。
エアコンで部屋を暖めても、何となく足元は寒い…そんなふうに感じたこと、ありませんか?
それで寒冷地の室内を暖めようなんて、パワーが足りなすぎる!ということで、エアコンにも寒冷地仕様という、つまりパワフルエアコンが登場したのです。
どこがパワフルかというと、主な違いは室外機。
凍結を防ぐための設計がされていたり、表面積の広い熱交換器を備えることで、効率よく高温の風を作り出せるようになっていたりします。
冬の最低気温は、いつも氷点下…そんな寒い地域に住むなら、エアコンを設置する時は寒冷地仕様の方がいいですね。
エアコンだけではやはり少し寒い…という場合は、サブヒーターを足元に置くのがオススメ。
こちらの記事が参考になります。
おすすめのデロンギのヒーターも、こちらで見られますよ!
水道
水は、氷になると体積が膨張します。
この時、水道管に体積の逃げ場がないと、水道管が破裂する恐れが。
寒冷地でなくても、「今夜は強い冷え込みに注意!」なんていう日には、朝まで水道を締め切らずに、チョロチョロ水を出しておく…そんな経験、ありませんか?
北国では、冬は最低気温が氷点下になります。
さすがに毎晩、水をチョロチョロ出しておく訳にはいかないですよね。
そこで、寒い地域では、寒冷地仕様の水道設備が必須なのです!
具体的にどうなっているかというと、水道管が立っている部分の水が抜けるようになっていたり、蛇口が水抜きできる仕組みになっていたりします。
水道管にヒーターが付いているものもありますね。
我が家の2拠点目(山の家)は浅間山のふもとにあり、水道は寒冷地仕様です。
水道の蛇口部分には、水抜き用の管が付いていますし、水道管にはヒーターも取り付けられています。
ある冬の朝、朝玄関前が水浸しになっていたことがありました!
古い家のせいか、水道管に沿って付いているヒーターの一部分が壊れていたらしく…
冷え込みの強かった朝、見事に破裂しました!
幸い、破損箇所が分かりやすく玄関前だったので、部分的に水道管を交換して事なきを得ましたが。
こういった住宅設備の修理は、費用がかさむのですよね…予定外の痛い出費でした。
トイレ
トイレも水を使った設備なので、水道と同じような凍結防止のシステムが必要です。
水が凍ってトイレが流れない…もしくは、トイレの水道が破裂…想像するだけで恐ろしいですね。
そうならないために、寒冷地仕様のトイレは、水が溜まる部分に凍結防止のヒーターがついています。
水道と同じように、水抜きが出来る工夫がされているトイレもあります。
いずれにしろ、寒冷地ではこちらも必須の設備ですね。
価格は、標準装備のトイレより高め。
それでもトイレの破損は面倒なので、ケチらずに寒冷地仕様にしましょうね!
給湯器
給湯機も水道と同じく、水が通るものなので注意が必要。
内部に残っている水が凍ってしまうと、上手くお湯が出なくなったりします。
そんな心配をなくしてくれるのが、寒冷地仕様の給湯器。
ガスのタイプにも、石油のタイプにも、寒冷地仕様の製品があります。
内部に凍結防止ヒーターが付いていたり、水抜き水栓が付いていたりします。
地域によっては、水道管を保温するなど、さらなる対策が必要な場合もあるので、その地域の販売店に相談しましょう。
引っ越しの準備は大丈夫?
最後に、引っ越しで便利なサイトをご紹介しますね。
我が家は二拠点生活ですが、メインの拠点を田舎に引っ越すという、移住もしています。
その時の引越しをとにかく安くしたくて、一括見積もりを活用しました。
いきなり訪問見積もりを依頼するのはキケン!
相場を事前に把握してから交渉に臨まないと、足元を見られるのです!
やり方はカンタン。
距離や家具を入力して複数の業者への見積もり依頼ボタンを押すだけ。
その場ですぐ、業者ごとの見積額を提示してくれるので、それを相場として交渉にあたる訳です。
一括見積りを依頼するだけなら何も費用は掛かりませんので、良かったら活用してみてくださいね。
おわりに
寒冷地仕様について、寒い地域に住んでいないと案外知らないものですよね。
寒冷地に住もうと検討中の方は、こういった情報も新たに必要になる訳です。
住む地域が違えば、必要な設備も違います。
設備の破損や、重大な事故につながらないように、事前のリサーチが大切ですね!