みなさんは、愛犬の散歩から帰った後、足のケアはどうしていますか?
- 拭くだけ?
- 洗いっぱなし?
- 洗って乾かす?
結論から言うと、【きちんと洗って、しっかり乾かす】が正解!
そうしないと、足先が雑菌の繁殖する温床になってしまい、皮膚病になりかねないのです。
今回は、犬の皮膚にできる【急性湿疹】について、詳しくご紹介します。
これを読んだら、明日からきちんと乾かさずにはいられなくなりますよ…
犬の皮膚病ってどんな病気?
犬の皮膚病の主な症状
犬は体の表面が毛に覆われているため、皮膚は人間より弱いと言われています。
なのに、その毛のせいで皮膚自体はよく見えず…
犬の皮膚に何らかの異変が起きた場合、飼い主は、
何となく普段と様子が違うかも
といったことで気付くことが多いようです。
その、「普段と様子が違う」というのは、たとえば以下のような症状。
【皮膚の炎症が疑われる症状】
・かゆがる
・舐め続ける
・床などにこすりつけるような動きをする
こんな時は、犬の皮膚に炎症(皮膚病)が起きている恐れがあります。
犬の皮膚病の主な原因
犬の皮膚病の主な原因は、アレルギー、細菌の感染、ストレス、寄生虫など。
最も一般的な皮膚病はアレルギーによる皮膚炎、いわゆるアトピー性皮膚炎です。
これは若年の犬に発症することが多く、遺伝的な要素もあると言われています。
他にも、皮膚病の原因として多いのはノミ・ダニ・寄生虫なのですが、これはワクチンや予防薬で防ぐことが可能。
逆に、犬種や年齢に関係なく、どんな犬にも起こり得るのが、今回ご紹介する【急性湿疹】なのです。
以下で、犬の皮膚病の中でも、皮膚が赤く腫れてしまう【急性湿疹】について、治療から対策まで含めた我が家の実例をご紹介します!
犬の【急性湿疹】って何?
急性湿疹とは、被毛下の皮膚で細菌が急に増殖し、炎症を起こしたり、皮膚が赤く腫れたり化膿したりする状態のこと。
散歩後に、きちんと洗わずに汚れが残っていたり、洗ってもきちんと乾かさないせいで、湿気がこもっていたりすると、雑菌が増えてしまって炎症を起こす原因になります。
しかも、最初はさほどひどくなくても、犬が執拗になめたり掻いたりすることで、悪化してしまうケースが多いです。
そうすると、体液が患部から出て化膿したり、出血したり、皮膚が真っ赤にただれてしまったり…
ここまで衆生が進んでしまうと、犬も痛いようで、触られるのを嫌がります。
かといって、犬に
なめると治らないから我慢しなさい!
と言っても伝わりませんよね。
そのため、早期発見・早期治療が何より大切!
犬が執拗になめて悪化させてしまったり、患部を掻きこわしてしまったりする前に、動物病院を受診しましょう。
我が家の犬が【急性湿疹】になった!
我が家の犬の症状
ある日、我が家の犬が延々と足先を舐めているのに気づきました。
普段とは違う様子で、足先をやけに気にしている様子。
いったん舐めるのをやめさせて、抱き上げて足先を見てみると…一部分が腫れて真っ赤になっていたのです!
犬は痛いもかゆいも言えないし、ケガをしたも何も言えません。
とりあえず、すぐに動物病院に連絡して予約を取り、受診したのでした。
診断は【急性湿疹】で1週間分の薬処方
受診したのは、かかりつけの動物病院。
そこで獣医師にこう言われました。
子犬の頃からアトピー性皮膚炎ではないので、今回も違うでしょう。
おそらく急性のものです。
舐めてひどくなってしまったようですね。
薬で治りますか?
抗生物質とかゆみ止め(ステロイド)を処方しますね。
1週間後に治りきっていなかったら、連絡ください。
追加でもう1週間の薬処方
それからの1週間、散歩は控えめにしつつ、朝晩の服薬を続けました。
最初は朝も晩もとにかく足をなめるので、ほぼ付きっきりで、なめる度にやめさせていたほど。
それもだんだん少なくなり、3日目にはほとんど気にしなくなっていました。
7日目、鮮やかな赤みは引いた感じ。
ただ、まだ患部が赤黒く腫れていたので、動物病院に相談して、追加で1週間分の薬を処方してもらいました。
2週間の服薬で完治!と思ったら…
続けて薬を飲むこと2週間…見た目には分からない程、きれいになった足先。
一件落着となりました。
…と言いたいところですが、実は後日談が。
1週間も経たないうちに、急性湿疹が再発したのです…
その理由は、ここから数行ほど下に続きます。
結論!散歩後は足を洗ったら、毎回、ドライヤーで完全に乾かしてあげよう!
動物病院に受診して犬の患部を診た獣医が、最初に言った言葉は、こうでした。
散歩から帰って足を洗った後、きちんと乾かしていますか?
えっと…実は…
実は、我が家はこれがNOだったのです…
わざわざドライヤーで乾かすのが面倒で、冬以外は洗って拭くだけでした。
気温が低くなければ自然に乾くだろう、と勝手に思っていたのです。
それが、急性湿疹の原因でした。
申し訳なかった…飼い主のせいです。
原因は、遺伝でも何でもありません。
飼い主の怠慢です。
なぜそう断言できるかというと、上記の我が家の実例には、実は続きがあるのです。
2週間の服薬ですっかり治った、と思っていた飼い主(私)。
もう大丈夫だろうと思い、散歩後に洗った足をドライヤーで乾かすことを、一度、サボったのです。
たったの一度です。
すると!
その日の夜から、犬がまた足先を執拗に舐めはじめたのです!
足先を見てみると…真っ赤。
治療前の振り出しに戻ったような状態でした。
結局、もう一度、動物病院を受診。
きちんと乾かさないと、今後、急性湿疹を繰り返す恐れがありますよ!
と言われてしまい…さらに1週間の服薬となりました。
ということで、結論!
【犬の散歩から帰ったら…】
・足をきちんと洗って、汚れを落とす!
・しっかりタオルドライして、ドライヤーで完全に乾かす!
・暑い時期も寒い時期も、きちんと乾かす!
・梅雨時期などは特に完璧に乾かす!
(犬が熱くないよう、適度に距離を離し、一か所に熱風を当て続けないでくださいね。)
この徹底を、面倒でも一緒に頑張りましょう!
もう急性湿疹を繰り返さないぞ――!
動物病院でかかる費用は安くない!急な出費に備えよう!
動物病院の費用は、保険に入っていないと全額自己負担に!
結局、今回の急性湿疹で、動物病院に3回通いました。
1回あたりにかかった費用は5,000円以下だったので、今回はかなり安く済んだと言えます。
ただ、愛犬家さんたちに話を聞くと、動物病院はお金がかかる、とみなさん口をそろえておっしゃいます。
万札は確実にとぶ!
とか、
もし、治療費が全額自己負担だったら、動物病院には行かないかも…
なんていう声も。
今回の我が家のように、一度の通院では治らずに、何度も通院することも考えられます。
そうなると、数万円の出費になりかねないのです。
可能な範囲で、急な出費に備えることが賢明だと思います。
実例!ささいなことで動物病院に駆け込むことに!
友人が飼っている猫に起こった出来事を1つご紹介しますね。
その猫は、室内に飾ってあったユリの花粉で中毒症状になってしまったとのこと。
けいれんや嘔吐が止まらなくなってしまい、病院に駆け込んだそうです。
その結果、およそ3万円の出費…
ちょっと花瓶に挿してあった花をクンクンしただけで、3万円です。
考えただけでぞっとしますよね。
この後、友人は慌ててペット保険に加入しました。
もう絶対にユリは飾らない!
お守り代わりにペット保険に入る!
そんな風に話していましたよ。
これはまれな例かもしれませんが、やはりペット保険は必須!
大切なペットのためなら、「お金かかるし、もう少し様子を見よう…」なんて言わずに、ささいな異変でも診てもらいたいですよね。
ペット保険に入っていることで、動物病院に行くのをためらわずに済むというだけでも、大きな意味があると私は思います。
ペットに最適な保障に入ろう
そこでおすすめなのが、初回のケガを100%保証してくれるこの保険。
ペットには思いがけない事故やケガはつきもの。
ちょっとしたケガでも、動物病院へかかれば高額になる場合があります。
大切なペットに何か異変があった時、金額を気にして動物病院をためらうのって、なんだか悲しくなりませんか?
だからこそ、経済的なお守りは、精神的に大きなお守りになってくれますよ!
1匹でも多くのワンちゃんが、痛みや辛さを我慢することなく、速やかに適切な治療を受けられますように。