2022年8月末、首都圏から長野県上田市に移住した我が家。犬1匹と夫婦2人での移住です。
移住って、ただの県外への引っ越しでしょう?
いや、そうなのですが…実際に移住してみると、けっこうドラマチックな人生の転換だったりするわけです。
思い切った決断で、失敗はしたくない…
実際に移住を決断(または実行)する前に、ひと足先に移住した我が家が実際に感じたリアルなメリット・デメリットを覗いていってください!
上田市へ移住するメリット
自然が豊かなのに生活は便利!
移住前、首都圏に住んでいた私たち夫婦が、日常生活で一番嫌いだったのが、窓を開けていると聞こえる車の騒音でした。
我が家の前は幹線道路でもなく、片側1車線。
それでも、昼夜かまわず聞こえる車の音には、結局最後まで慣れませんでした。
上田に移住して窓を開けると、聞こえるのは風の音。
風で草木が揺れる音です。
どんなド田舎に移住したかと思いますよね?
それが、歩いて5分の距離にスーパーマーケットと某有名ハンバーガーチェーン店とホームセンターと100均とドラッグストアがあるという、生活するのに何の不自由も感じない場所なのです。
この、都会では考えられないバランスが、絶妙な住みやすさを生み出しています。
歴史がスゴイ!?
ちなみに、上田市は真田幸村で有名です。
ただ、私は
鎌倉時代って何時代?
というほど、歴史にうとく…上田の良さを味わい切れていません。
ということで、AIに「上田市と真田幸村の関係を教えて」と聞いてみました。
回答はこちら。
上田市と真田幸村の関係は、上田市が真田氏の本拠地であったことに由来します。
真田氏は、信濃の地方豪族で、武田信玄の家臣として活躍した真田幸隆から始まります。
幸隆の三男である真田昌幸は、武田家滅亡後に上田城を築き、二度の上田合戦で徳川家康の大軍を撃退しました。
昌幸の次男が真田信繫(幸村)で、大阪の陣で豊臣秀吉に味方して徳川家康と戦いました。
昌幸と信繫は関ヶ原の戦いで敗れて和歌山の九度山に配流されましたが、昌幸の長男である真田信之は徳川方について上田藩主となりました。
信之は後に松代に移封され、明治維新まで松代藩主を務めました。
上田市には、真田氏ゆかりの史跡や博物館が多くあります。
上田城址公園や真田神社、上田藩主館跡や芳泉寺などが有名です。
真田氏の歴史や文化を感じることができる場所です。
AIによる回答
これが正しい情報かどうかさえ分からず…内容も、私にはサッパリ…汗
私の知り合いには、真田幸村が好きすぎて上田に移住した、という方もいるので、上田の大きな魅力の1つなのでしょうね。
交通の要所!上田を起点にすればどこへでも行ける!
一般的に言われている上田市の大きな魅力は、交通の要所であること。
高速道路のインターがあり、新幹線が停まります。これだけでもう、たいがいのところにはスムーズに行けますよ。
ちなみに私は祖母宅が都内なので、東京駅まで新幹線で1時間半かからず行けるのは有り難いですね。
車を使えば、上田市街から松本まで1時間、長野市へも1時間、軽井沢まで30分あまりです。
これだけあれば、たいがいの娯楽はそろいます。
登山、スキー、キャンプやゴルフ。アクティブに過ごすにも上田は最適。
車で1時間以内です。
温泉ももちろん豊富。アウトドアの後のひとっ風呂、最高ですよ。
さらに上田を起点に四方八方へ足を延ばすだけで、上高地や白馬など、長野県内には魅力的な観光地がいっぱい!
休日も飽きずに遊び放題です!
野菜や果物がとにかく美味い!
私が感じている一番大きな移住のメリットはコレ!
野菜や果物がとにかく美味しいです。
知り合いが少しずつ増えるにつれ、野菜や果物をもらう機会が増えました。
さすがにもらい物だけで食生活のすべてはまかなえませんので、長野県で人気のスーパー『ツルヤ』にもよく行きますが、なんとなく長野県産を選んで買っている自分がいます。
そんな野菜がどれもとにかく美味い!
旬の野菜の味が濃い!
ただ焼くだけで、それはもうごちそうです。高級食材もオシャレな調味料も必要ないのです。
食材が見えるシンプルな調理法こそ、コストがかからなくて一番美味しい食べ方なのです。
今までの人生で、一番美味しいトマトだ!
そんな風に言いながら、夫がトマトにかぶりつく…
何だこれ!野菜が甘い!
その時食べていたのは、スナップエンドウだったかなぁ?アスパラも旨い旨いって言ってたなぁ。
移住してよかったと、心から思える瞬間です。
上田市へ移住するデメリット
ゴミの分別が細かい!ゴミ袋が高い!しかも名前の記入が必須!
移住して一番最初に驚いたのが、なんと、自然の豊かさでも野菜の美味しさでもなく、実は「ゴミ袋に名前を書く」でした。
なんだか、捨てたものが他人にバレる気がして、最初は正直、抵抗がありました。
ま、どこの家庭も当たり前に名前が書いてあるので、慣れれば気にならなくなります。
あと、上田市指定のゴミ袋が高い!
特に「燃えるゴミ」は、大サイズで1枚あたり50円。
たった50円と思いますか?
なにせ我が家は、今まで指定のゴミ袋がない地域に住んでいたので、
毎週、燃えるゴミに100円(回収日は週2回)かかるのか…
『ちりも積もれば山となる』だな、ティッシュ1枚使うにも気を遣いそう…
なんて、ちょっと心が折れかけました。
でも、おかげでゴミを減らすことを心掛けるようになりましたよ。
ゴミの分別も細かくて、慣れるまでは「ゴミ分別辞典」で調べながら捨てる毎日でした。
上田市は、燃えるゴミの量を減らしたいのでしょうね、生ゴミ処理機の購入に80%(上限5万円)の助成金がでるのです!
すごくないですか?
6万円の生ごみ処理機が実質1万円ちょっとで購入できて、生ゴミの量が減り、なおかつ臭いがなくなるのです。
画期的!これをやらない手はない!
ということで、移住後まもなく我が家が購入した生ゴミ処理機がコチラ。
生ゴミの量が減るのはもちろんのこと、生ゴミが臭わないって、はっきり言ってかなり快適です!
これではデメリットになっていないですかね。
でも、デメリットをいかにメリットに替えるか、それこそ移住を成功させるポイントだと思います。
有名店が少ない?
今は、ネットショッピングのおかげで、どんなに田舎でも都会と同程度に欲しいものが手に入ります。
ネットショッピングが当たり前の現代こそ、移住のデメリットは少ないかもしれませんね。
とはいえ、今まではどこにでもあった有名店でさえ都会よりは少ないです。
例えば「ダイソー」も「ユニクロ」も、今までは近所に何店舗もあったのが、上田市内に1店舗ずつという少なさ。
「スターバックス」は数か所あるかな…
ただ、これらいずれも我が家から30分ほどかかるので、気軽に行けなくなりました。
ネットでもちろん変えるのですが、送料がかかるし、たまには店舗に行ってウロウロしながらショッピングしたいわけです…
これは今でもちょっと不満です。(無駄遣いが減って、節約にはなっていますね!)
燃料費が高い!特に長野は高い!
色々な大人の事情(?)があるのでしょうが、長野県は全国でもガソリン価格が高い地域。
ガソリンの値段が全国的に上がっているところへもってきて、なぜか長野は特に高いのです。
長い目で見ると、ガソリン代は生活費を圧迫しそうです。
にもかかわらず、車がないと不便な地域なので、車は必須。
少しでも安く給油する工夫でなんとかするしかないですね。
旅行先や帰省の時など、いつも利用するガソリンスタンドより安いお店を見つけたら、その時に満タンに給油するようにしています。
さらには、最寄りのスタンドとLINEでお友達になっておいて、「お友達クーポン」が届いたときに給油する、などでなるべく価格を抑えて給油するように工夫しています。
寒冷地だもの、暖房費がかかる!
冬の暖房費も高くなります。
我が家では、部屋の窓にレースのカーテンの代わりにビニールカーテンをかけました。
ホームセンターで売っている安価なものですが、窓付近で感じていたヒンヤリ感がなくなり、暖房効率も上がりましたよ!
さらに、その上にかけるカーテンをハニカムシェードに替えました。
ハニカムとは、ハチの巣状の構造のことで、シェードを横から見ると、ハチの巣のような穴が並んだ構造になっています。
これが空気の層を作り出して、寒さをシャットアウトしてくれる、という訳。
詳しくは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
こういった工夫のおかげで、我が家は移住前と比べて1.2倍くらいの暖房費で済んでいますが、寒冷地への移住ならば暖房費の高騰は覚悟が必要だと思います。
全国的に燃料高ですから、移住関係なく、冬の寒さ対策としてかなりおすすめです!
医療機関、教育機関が少ない!
他に私が移住で不安だったことは、医療機関が少ないまたは家から遠いことです。
移住前に、我が家に必要な診療科に関しては、インターネットでかなり下調べをしました。
ちなみに我が家が事前に目星をつけたのは、歯医者、婦人科、精神科、内科。
移住してすぐ体調を崩した場合に備えて、とりあえず最寄りの総合病院も調べておきましたよ。
あと、我が家は犬を飼っているので、いざという時に頼れるペットホテルと動物病院も確認しておきました。
埼玉県に住んでいた時は、ペットホテルはブリーダー、定期的な爪切りは動物病院にお願いしていたのです。
移住って、こういった生活のあらゆる変化にひとつひとつ対応しないといけないんですよね。
私たち人間だけではなく、ペットももちろん変化を強いられるのです。
なるべく安心して利用できるところを、早めに見つけておきたいですね。
ペットはもちろん、お子さんがいる場合は、転校や転園などで環境が変わり、ストレスを感じさせてしまうかもしれません。
我が家は子どもがいないので詳しいことは分かりませんが、幼稚園や保育園、高校や大学の心配もあると思います。
受けたい教育の選択肢が少ない、大都市の大学を希望した場合に家から遠い、など。
子どもを自然豊かな場所でのびのび育てたい!
そんな思いで移住を希望するのもステキですが、成長していく過程で必要なもの(習い事とか?)もイメージして考えてみる必要がありそうです。
移住後に仕事を探すのは大変!?
私は、上田での転職先を見つけてから移住しました。
これは絶対です。マストです。いきなり移住しちゃダメです。
それまでの仕事を辞めずにリモートで行える場合や個人で仕事を持っている(オンラインでできる仕事など)場合は、移住へのハードルは高くないですね。
そうではなく、仕事を替えないといけない場合は、移住してから新しい仕事を探すのは難しい、と思った方がいいと思います。上田は都会ほど仕事の量も種類も多くないです。
ちなみに、自給自足も厳しいとのこと(試してないので、受け売りです)。
そもそも、農業ってそんなに甘くないらしいです(これも試してないので、知り合いの経験談です)。
新規就農してそれを仕事にするとしたら、うまくいっても最低数年は赤字とのこと。
農業がやりたいから移住する!
という熱い覚悟で移住する場合は、新規就農支援制度などを利用できるか、または、最初は既存の農家さんに弟子入り(?)みたいに手伝いながらノウハウを学べる場所を探すか、などの作戦を立てた方がいいですね。
おわりに
移住を成功させるポイントは、メリットをいかにたくさん享受して、デメリットをいかにカバーするか、だと思います。
我が家が生ゴミ処理機を導入してむしろ以前より快適になったように、デメリットをメリットに替えることができれば、むしろ移住は大成功!快適な田舎ライフが待っています。
勢いだけで移住しないで!
この記事を参考に、移住後の生活をよりリアルに想像したうえで、まずは事前の下調べをしてみてくださいね。
それから移住を決断しても遅くはないですよ!