2拠点生活を検討している方、気になるのはやはり費用ですよね。
その心配にお答えします!
我が家に経済的な余裕はありませんが、それでも2拠点生活18年目。
何にいくらかかるのかを事前に把握しておけば準備しておけますし、そもそも2拠点生活自体はそんなにたくさんの費用が必要な訳ではありません。
この記事では、2拠点生活を送るうえで必要な出費、主に2つ目の家にかかるお金を紹介します。
我が家が支払っているほぼすべての出費を隠さずお伝えしますので、2拠点生活を送る際の参考にしてください!
電気やガスの料金、食費はどこにいてもかかる
ガス代
我が家の2拠点目(山の家)で使用しているガスはプロパンガス。
毎年、4月に基本料金の20,000円の請求が来て、あとは月ごとに使用した分の支払いです。
2拠点生活ではどうしてもこういった基本使用料が双方に発生するんですよね…。
なので、2拠点目の基本使用料はプラスαでかかる費用と言えますが、使った分のガス代は家を2軒所有していても同時に2か所でガスは使用しないので、費用にさほど大きな変化はありません。
契約しているガスの種類によっては負担が変わるかもしれませんね。
電気代
2拠点それぞれが別契約なので、基本使用料も両方にそれぞれかかります。
ただ、2拠点目(山の家)の方が、室内の家電も少ないので、契約アンペアを最小の設定にしています。
なので、基本料金は2拠点で違っています。
使用した分の電気代も、ガス代と同様に倍にはなりませんが、少しは増えていると思います。
2拠点目の方は帰る時にブレーカーを落としてくるので無駄な電気代はありませんが、生活の拠点(街の家)のブレーカーは落としません。
なので、2拠点目で過ごしている間の、街の家の冷蔵庫の電力やいわゆる待機電力などはプラスαでかかる電気代になります。
灯油代
2拠点目(山の家)では、7月~8月以外は朝晩冷え込むので、石油ストーブを使用します。
ちなみに生活の拠点(街の家)は、賃貸アパートの規約で石油ストーブの使用が禁止されているので、灯油代がかかるのは山の家だけ。
時期によっては、昼間、街の家で冷房をつけていたのに、夜に山の家に移動してストーブをつける…なんていうことも。
逆に、山の家には冷房がありません!
もし移住となったら、夏の電気代が安くて冬の灯油代が高くなるのでしょうね。
食費
こちらは、どこにいても同じように必要なお金。
滞在日数に差があるので、単純比較はできませんが、2拠点生活だからと言って、ひと月の食費が増える感じはありません
ただ、2拠点生活を18年送ってきた実感としては、山の家の食費は、なぜか街の家の食費ほどかからないのですよね…。
とにかく自然豊かで、静かで、スローライフを楽しみたくなる環境。
凝った食事なんて必要ないのです。
新鮮な山の野菜と、美味しい地元のお肉をシンプルに焼いて食べる、これだけで豊かな食卓です。
山の家で食費が抑えられている理由は、置いてある調味料などが少ないせいもあると思いますし、野菜が安く手に入ることも大きいと思いますよ。
全体的に、物価はやはり都市部より安めですね。
毎年必要な固定費は家計の負担に
市民税
年間で我が家はおよそ6.000円。
秋頃に支払います。
これは、普通の住民の額とは違うようです。
地域にもよるのかもしれませんが、別荘所有者用の納税額ですね。
固定資産税
建物のサイズや立地によって違いますが、我が家の2拠点目(山の家)は、年間でおよそ15,000円。
普通の持ち家と同じで、年度の初めにまとめて4期分の振込用紙が届きます。
ちなみに届く先は生活の拠点(街の家)の住所にしてあります。
支払いは、わざわざ4回に分けると払い忘れてしまいそうなので、初回分の支払い時に4回分まとめて支払いを済ませています。
別荘管理費
別荘は基本的に「○○別荘地」みたいな名前で、地域ごとに管理会社によって管理されています。
なので毎年、管理会社に管理費を支払います。
我が家の地域では、管理会社による管理別の金額設定があり、特別管理72,000円、建物共益管理55,000円、土地管理(坪数によって金額が異なる)、などがあります。
ちなみに我が家は建物共益管理という、要は「土地と建物が管理地にありますよ、建物内の管理など特別なことはしなくていいですよ、」というもので、年間で55,000円、税込およそ60.000円を4月に支払っています。
特に何かしてもらっている実感はないのですが…
管理地内に別荘を所有していると絶対に納めなくてはならない「上納金」ということですかね。
ただ、これは水道代込みです。
他に水道代は支払っていません。
そう考えると、そんなに高くないのかな?という気も。
いや、生活の拠点(街の家)の年間の水道代よりは高いな、やっぱり。
家によって毎年必要な経費が変わる場合も
水抜き&水出し
我が家は山の家を冬場は利用しません。
なので、水道管が凍結して破裂しないように、利用しない時期は水を抜いて、水道を止めておきます。
で、シーズンの最初に水出しを依頼して、行ったらすぐ使える、という状態にしておいてもらいます。
水抜き1回5,000円、水出し1回5,000円です。
この両方がセットで年に1回ずつ必要になるので、毎年10,000円かかります。
我が家はこの作業を山の家を建てた方に依頼していますが、別荘地の管理会社でも同額で引き受けているとのこと。
冬も利用できるように作られた家で、凍結防止の措置がしてあれば、これは必要ないと思います。
別荘としてではなく、年間を通して永住されている方もいますので。
その他
管理会社から、管理委託費の一覧が載った用紙を頂いています。
これによると、例えば「水回り点検・1回2,000円」とか、「帰荘後点検・1回2,000円」などがあるので、必要に応じて、管理会社に依頼することになります。
ちなみに我が家は、節約のために出来るだけ業者に依頼せずに済ませたいと思っているので、これらの依頼はしたことはありません。
良かったら参考にしてくださいね!
家具・家電類は2軒分が必要!最初の出費は大変かも
街の家と山の家の両方にある家具・家電
家を2つ所有する時に、最も負担になるのが家具・家電類ではないかな~と、私は個人的に感じています。
家電は一定のサイクルで故障もするので、思わぬタイミングで大きな出費になることも。
2拠点生活をするなら、そのあたりの予算も考慮しておいた方がいいかもしれません。
我が家が両方の家に揃えている家具・家電類にはこういったものがあります。
【2拠点の双方にある家具・家電類】
- ダイニングセット
- オーディオ機器
- 寝具
- 暖房器具
- 掃除機
- 冷蔵庫
- トースター
- ガスコンロ(街の家はIHコンロ)
- 炊飯器
- 布団乾燥機
- ドライヤー
街の家だけにある家具・家電
逆に、滞在が限定的だからこそ、2拠点目(山の家)では持っていないものもあります。
【山の家にはなく、街の家にだけある家具・家電類】
- 洗濯機
- 食洗機
- 電子レンジ
- テレビ
- エアコン
- ソファ
- 自転車
長期滞在で洗濯の必要がある時は、近所のコインランドリーを利用します。
数日の滞在なら、生活の拠点(街の家)に帰ってからまとめて洗濯。
これで十分間に合いますよ。
いわゆる便利家電の類も2拠点目(山の家)にはありません。
山の家では、スローでシンプルな過ごし方を楽しんでいるので、『便利・時短』のような家電はなく、逆に時間が必要なBBQコンロや「燻製を作る道具」があったりします。
両方の家に置いてある犬グッズもあります
犬を飼っている家なら当たり前にあるものが、2拠点それぞれに必要です。
全てを毎回運んでもいいですが、高価なものでなければ、双方に買って置いておいた方が便利ですよ。
我が家が2拠点それぞれに用意しているものは、ケージ、給水器、ゴハンのお皿、散歩用リード、です。
消耗品(トイレシート、シャンプーシート、耳掃除シート、歯磨きシート)は2軒で同時に使用することがないので、2拠点生活でもトータルの消費量は変わらず。
これらも毎回持ち運ぶのは面倒なので、2拠点それぞれに買って置いてあります。
【2拠点の双方に置いてある犬グッズ】
- ケージ
- 給水器
- ゴハンのお皿
- 散歩用リード
- トイレシート
- シャンプーシート
- 耳掃除シート
- 歯磨きシート
2拠点間の往復交通費も忘れないで!
我が家の立地だと、生活の拠点(街の家)の最寄りインターから軽井沢インターまで高速道路が利用できます。
ただ、高速道路代を節約するために、その半分ほどは一般道を利用しています。
それでもガソリン代と合わせておよそ1往復で5,000円かかっているかな。
2拠点生活、特に犬連れの2拠点生活に車は必須だと思います。
たとえ2拠点とも電車の駅が近くにあっても、旅行と違って食材やタオル類など荷物が多いし、ペットがいたら公共の乗り物より車の方が融通が利くので、車は必要。
そうなると、街の家の出費(家賃や住宅ローン)の他に駐車場の契約が必要となるうえ、もちろん車の購入費や維持管理費も必要になります。
普段から車を使う方なら、往復の交通費ぐらいしかプラスにならないから、大きな負担にはならないと思いますよ。
おわりに
2拠点生活を送る上でプラスになる費用についてのご紹介でした。
実際に二拠点生活を送ってみると、「生活費が単純に倍になる訳ではない」ということが分かってくると思います。
それでも事前に把握しておけば準備が出来ます。
無理なく2拠点生活を楽しめるように、我が家の実例をぜひ参考にしてくださいね。