2拠点生活いいなぁ…
我が家もしたいなぁ…
そうお思いの方、インターネットで物件情報を覗いたりしていませんか?
その情報、実際の物件のほんの一部分しか見えていないかもしれません。
この記事では、インターネットの不動産情報だけで物件を選んではいけない理由や、どういう点に注意して物件を選べばいいか、さらにはレンタル別荘を活用して2拠点生活を体験する方法についてお伝えします。
もし、本気で2拠点生活をお考えなら、自分の足でその土地に立って、肌感覚で、「自分はここで生活できるだろうか」ときちんと自分の心に聞いて検討してくださいね。
間違っても、画面上の見た目で選んでポチッと契約してはダメですよ!
いきなり物件購入はちょっと待った! 不動産情報では分からないことも
土地自体が危険な場所の場合も…
不動産情報をインターネットで見たら、素敵なログハウスを見つけた…
そんな写真だけで判断しては危険です!
我が家が2拠点生活をしている地域にも空き家があります。
試しにその空き家をインターネットで確認してみると、
こんな情報だけでいいの?この建物が!?
と思うような不動産情報の場合も。
例えば傾斜地に立っている物件、情報欄に「傾斜地」と小さく書いてあったりするのですが、危険な物件が多いようです。
先日、不動産会社の方の話を伺ったのですが、昨今の異常気象を考えると、傾斜地に立っている古い物件はやめた方が良いとのこと。
不動産情報が正面からの写真しか紹介されていない場合、実際に見るまで分からないこともあるので、要注意です。
地域によっては、雪が積もると身動きできない場合も…
避暑地の場合、冬は雪に覆われることもあります。
不動産会社によると、大通りは除雪車が通るのでさほど問題ないとのこと。
ただし大通りから離れていると、除雪車が通る道までの雪かきが大変だし、ひどい場合は、真冬の間は孤立する恐れがあるかもしれません、と言っていました。
インターネットの不動産情報では、さすがにそこまで把握できませんよね。
家が古いと設備が古い場合も…
雪かきが必要ないという点では、戸建てではなくマンションも購入したい候補の1つ。
ただ、バブル期に建てられたものなど、地域によっては古いリゾートマンションも多いそうです。
我が家の二拠点目(軽井沢の家)の近くでもリゾートマンションの部屋が売りに出ています。
不動産会社の説明を聞いた印象では、管理費が高いこととキッチンが古いことが気になりました。
建物自体が古いせいで、管理費を高くせざるを得ないのでしょうか…。
キッチンや浴室が古いと、いくら安い物件でも購入後にお金がかかる可能性があります。
キッチンについては、小さめの部屋の場合、大学生のワンルームアパートのような簡易的な設備しかない上、リフォームしたくてもリフォームできるほど広くないのです。
フルリフォーム出来るような広さの物件となると、価格も高くなってしまいます。
例えば、
子育てがひと段落したら、少し落ち着いた土地で、夫婦でゆっくり過ごしたいな…
その土地の美味しい野菜を料理して…そんなスローライフが憧れ…
などのニーズだと、リゾートマンションよりも戸建てがオススメかなぁ…と感じました。
立地や環境も確認して!建物だけじゃないチェックポイント
近くにお店がない場合も…
森の中って静かでいいわね…そうなのですが、都会のように、周りにお店がないのです!
我が家の2拠点目(山の家)の場合は、まとまった買い物をしたい時には、車で30分近く走る必要があります。
田舎の物件の場合は、近所に何でもそろっている訳ではない、という覚悟が必要ですね。
我が家のように2拠点生活の場合は、大概のものは街の家に滞在中に揃うので、さほど心配ありません。
ただ、移住の場合は、週末に最寄りの都市部にまとめて買い出しに行く、というパターンが多いようです。
近くのレストランのオーナーは、車で45分ほどかかる町に、定休日に買い出しに行っていると言っていましたよ。
ネットスーパーや宅配サービスは心強い味方です!
ネットスーパーや宅配サービスは便利に使えると思います。
我が家の2拠点目(山の家)の隣人のお宅は、移住してそこに住んでいるのですが、コープの宅配やヤマト運輸、佐川急便の車が頻繁に来ます。
主な買い物はそれらで済ませている様子ですね。
病院事情には要注意の場合も…
もう一つ、注意してほしいのが病院事情です。
例えば我が家の2拠点目(山の家)の場合、大きな病院が近くにないのです。
小さな診療所はあるので、風邪症状なら診てもらえると思いますが…。
2拠点生活で街の家をメインで使う場合は、2拠点目の家で急に体調を崩した場合の病院と、ペットを飼っている場合は動物病院の場所を把握しておく必要があります。
完全に移住する場合は、持病を診てもらえる病院、さらには歯医者や耳鼻科など救急病院以外のクリニックも最寄りはどこかを確認しておいた方がいいですね。
歯医者は?眼医者は?整形外科は?なんて考え出すと、近くに何でもある都会の方が、高齢になったらむしろ便利かもしれません。
数十年後にオンライン診療が当たり前の時代になってくれているといいのですが。
2拠点目の家が高地の場合、断熱性能は要確認!
我が家の2拠点目(山の家)がある地域は、標高およそ1000メートル。
関東の平地より常に10℃ほど気温が低いです。
春から秋は平気ですが、冬は断熱がしっかりした造りの家じゃないとさすがに寒くて過ごせないと思います。
夫が若い頃、真冬に山の家を利用したことがあるらしいのですが、分厚いダウンジャケットを着て布団に入っても、寒くて眠れなかったそうです。
家の中でもマイナス10℃を下回る室温なので、凍らせたくない物は冷蔵庫に入れる!という状況だそうですよ。
なので、夏に避暑地に遊びに行って
涼しい~
気持ちいい~
ここに住みたい~!
というだけではダメ。
年間を通しての気温、気候を考慮してくださいね。
我が家のようなログハウスの造りだと、秋はもう寒くて、11月初めまでの使用が限界かな…という感じ。
なにせ最低気温が0℃を下回ると、水道管が破裂する恐れがあるのです!
高地の物件購入を検討する場合は、夏のみの使用でよいか、冬の使用も予定にあるかをあらかじめ考えて、建物の断熱性能を確認してくださいね。
レンタル別荘を活用しよう!実際に過ごして確認がオススメ!
もし、気に入った物件を見つけても、即決はオススメできません。
気温や周辺環境は、物件情報では分からないからです。
そこでおすすめなのが、レンタル別荘での宿泊体験!
別荘の多い地域には、1週間単位や夏の間のワンシーズンという長めの期間などで借りられる、レンタル別荘があります。
ちなみに我が家の2拠点目(山の家)の近所には、近所におしゃれできれいなレンタル別荘があります。
一度そういった別荘を利用してみると、実際に住んだ時のイメージが湧きやすいと思います。
何日か過ごして近所を色々見て回ったり、不動産会社に相談していくつか物件を見せてもらったり、その土地の話を聞くとなおいいですね。
美味しい野菜が買える場所、朝晩の冷え込みなど、その土地のプロだからこその詳しい情報を色々教えてくれると思いますよ。
おわりに
2拠点生活を目指す際の物件探しの注意点、参考になりましたか。
間違えてもネット上だけで判断せず、少なくても一度は現地に足を運んで、実際にご自身の目で、肌で、その土地を感じてから決めてくださいね。