群馬と言えば温泉が有名ですよね。
伊香保温泉、四万温泉、水上温泉、万座温泉…
正直どこも一緒でしょう?とお思いの方、残念ながら全然違います!
草津温泉は、他の温泉とは一線を画す薬湯。
『恋の病以外効かぬ病はない』との言い伝えがあるほど、効能の高い温泉なのです。
この記事では、草津温泉が名湯と言われる理由や、一度は入りたい日帰り温泉をご紹介します。
読んでいただければ分かります、草津温泉はやっぱり日本が誇る天下の名湯です!
草津温泉は強酸性の泉質がスゴイ!
草津温泉は強酸性の硫黄泉が特徴ですが、その値はなんとPH2,05!
草津温泉の公式ホームページによると、『1円玉も約1週間で消滅、クギだって9日間でボロボロに』だそうです。
たしかに、温泉のお湯で顔をバシャバシャっとすると、少し目に入っただけで、角膜が溶けるのではないかと心配なぐらい痛いのです!
しかも、花粉症がひどい時に草津温泉に入ると、なぜか症状が和らぐのです!
これは私個人の感想なのですが、私自身が何度も実感しているホントの話。
温泉の湯気を鼻からたくさん吸うことで、鼻の粘膜に効いたのかな?なんて勝手に想像しています。
もし花粉症でお悩みの方がいたらぜひ一度、草津温泉を利用してみてください。
本当ですってば!(個人の感想です)
「湯もみ」は草津のプライド!
観光施設として大正ロマン風に建て替えられてその姿を残す、熱乃湯。
ここでは、草津名物の「湯もみショー」を見ることが出来ます。
そもそも「湯もみ」とは、温度の高い源泉を、水を足さずに適温にするために湯をかき回して冷ます、というためのものでした。
たとえ入浴できない程の高温でも、効能を薄めない!
その草津の泉質第一主義、泉質を守るためのプライドが、「湯もみ」を生み出したのです。
「湯もみ」には、お湯を柔らかくする効果もあるそうで…
このこだわりが、さすが天下の名湯ですね!
草津の3大温泉、全部入りたい!
草津温泉の3大温泉「大滝乃湯」「御座の湯」「西の河原露天風呂」は、どれも甲乙つけがたい共同浴場です。
3か所がそれぞれ全く違う趣で、どこも個性的。
しかも、お湯は草津の名湯なのですから、3か所ともはしごしたくなること間違いなしなのです。
ただ、草津の泉質は本当に強いので、湯あたりには要注意。
無理して一日に何か所も入らないでくださいね。
「大滝乃湯」
「大滝乃湯」は、その名の通り大きな滝のある露天風呂に、広々とした造りで大きな打たせ湯のある内湯。
しかしここのおすすめは、露天風呂でも内湯でもないのです。
もう一つ、実は特別な空間があるのです!
扉の向こうに広がる、湯屋さながらの幻想的な雰囲気…
草津の温泉の中でも貴重な煮川源泉を使った「合わせ湯」なるものが、とにかくサイコーなのです!
男女で形は違いますが、複数(男性5つ、女性4つ)の浴槽が並んでいて、浴槽ごとにお湯の温度が違うというしくみ。
温泉が浴槽を巡ることで、加水せずに適温にしている訳です。
ここでも泉質へのこだわりが現れていますね。
ぬるい湯船から入って少しずつ体を慣らしていき、最後に最も高温の湯船に入る…この快感がクセになりますよ。
「大滝乃湯」に行ったらぜひ、合わせ湯を堪能してくださいね。
「御座の湯」
江戸から明治にかけて湯畑周辺に合った共同浴場の1つを再建した「御座の湯」。
ここには露天風呂はなく、体を洗う洗い場(シャワーブース)も数か所しかありません。
観光地のど真ん中の温泉としては、施設がお粗末な感じ。
と思ったら実は、当時の原体験を味わってほしいがために、わざと昔ながらの造りにしているとか!
草津温泉のホームページによると、「入浴後、肌に残る温泉を洗い流さないことで、草津の湯の持つ最良の効能を保つことができます」とあります。
シャワーを使わずに、そのまま湯船から上がるのがおすすめのようですよ。
とはいえ、女風呂は、洗い場を待つ列が出来ていることが多いのも事実でして…
裸で立って並んでいる時間を考えると、私はどうしても、広々していて洗い場もたくさんある「大滝乃湯」に足が向いてしまうのですよね。
でも、3つの温泉の中ではここが一番新しいですし、雰囲気は抜群!
温泉のはしごをするなら外せない場所だと思います。
「西の河原露天風呂」
1つ上で紹介した「御座の湯」は洗い場が少ないと言いましたが…
ここ「西の河原露天風呂」こそ、洗い場なんてありません!
シャワーもありません!
あるのは、とにかく広大な露天風呂ただ1つ!
これがまた、最高に気持ちがいいのです。
解放感たるや、どんな温泉も及ばないです。
ただひたすら、360度の大自然の中に自分の体をゆだねてしまいましょう。
昼間の四季折々の景色も素敵ですが、おすすめは日が暮れてから。
ライトアップされてほの明るい雰囲気の中、お湯と星空と自分の境界線が溶け込んでゆくような不思議な感覚に、感動してくださいね。
草津温泉では共同浴場のはしごがおすすめ!
草津温泉は自然湧出量が日本一。
毎分3万2300リットル以上の温泉が湧き出ています。
その豊富な湯量のおかげか、町中には19か所の無料の共同浴場があり、町民に開放されています。
そのなかで3か所、一般の観光客が利用できる施設があるのです。
それは、「白旗の湯」「千代の湯」「地蔵の湯」の3か所。
この3か所はどこも湯畑のあたりから徒歩圏内にあり、はしごできる距離です。
しかも、どれも源泉が違うのです。
草津温泉の湧出箇所は数10か所とも言われていますが、代表的な源泉は6つ。
つまり、この3か所をはしごするだけで、代表的な源泉の半分に入れるという訳!
3か所巡って、お湯の違いを楽しむのも面白いかもしれませんね。
ただ、繰り返しになりますが、全ての無料入浴施設が観光客に開放されている訳ではないことに注意してください。
これからも多くの人が無料温泉の恩恵を受けられるように、町民のご迷惑になる行動は避けたいものですね。
草津は今でも頼れる湯治場!
戦国時代には、各地の武将が戦いの傷をいやすために訪れたと言われている、歴史ある湯治場、草津温泉。
冒頭で紹介した私の花粉症の話に根拠はないですが、湯治場としての効能はお墨付きですよね。
先日、私が無料の共同浴場の一つ「白旗の湯」を利用した時のことです。
若くてきれいな女性の方が、同じタイミングで「白旗の湯」を利用していました。
その女性、胴体にものすごく分厚いコルセットを巻いていたのですよね…。
で、そのコルセットを外して湯船にざぶんと入り、しばらく浸かっておりました。
ただですね、その日の浴槽、ものすごくお湯が熱かったのです!
私以外にも利用者が数人いたのですが、その若い女性以外は誰も浴槽に入れず、掛け湯をするばかり…。
掛け湯でも十分に体が温まるので、みなさん、そのまま浴槽には入らずに出ていく状態でした。
私も他の方々と同じように、掛け湯だけで退散してしまい、その女性がその後いつまで入っていたかまでは分かりませんが…
湯治ってスゴイ!!
などと、勝手に驚いたものです。
今でも湯治場として頼りにしている人々がいるのですね。
何度訪れても、体の中から発熱するような温まり方に、感動すら覚える草津の湯。
ぜひ、この感動を体験してください!
そして花粉症の方、ぜひ
花粉症がラクになったよ!!
の報告、お待ちしております。
本当なんですってば!
草津温泉へのアクセスは?
草津温泉は、群馬県吾妻郡草津町にあります。
草津温泉の最寄駅は「長野原草津口」、東京駅からでも上野駅からでも、所要時間はおよそ3時間です。
高速バスだと「草津温泉バスターミナル」行きが便利で、大宮からのバスや高崎からの高速バスがあります。
高速バスのオンライン予約に便利なサイトを貼り付けておきますね。
車で行く場合は、最寄りのインターが関越自動車道「渋川伊香保IC」で、そこから車でさらに60㎞。
もしくは、上信越自動車道「軽井沢IC」からおよそ85㎞です。
おすすめは、だんぜん車ですね。
軽井沢ICで降りて軽井沢をゆっくり観光し、夜、草津温泉に宿泊…というのが、満喫できるコースです。
もし車がなくても、国内旅行ならレンタカーで十分!
レンタカーの最安値比較ができて、予約まで完了する便利なサイトを見つけましたので、良かったらどうぞ。
車でサクッと温泉旅行、それが天下の癒し湯なら間違いなしです!!
おわりに
圧倒的な湯量を誇る名湯、草津温泉。
いかがでしたか。
歴史のある温泉なのに、ひなびた温泉街では決してありません。
むしろ、今でも日々進化を遂げているオシャレ温泉街なのです!
湯畑などの”映え”スポットもたくさんありますので、ぜひ一度、訪れてみてくださいね。