愛犬に避妊手術・去勢手術を検討中の方、どんな点が心配ですか?
愛犬への避妊手術・去勢手術を検討している人は、まず獣医師への相談が第一ですが、実際の体験談も知りたいですよね。
この記事では、我が家が犬に避妊手術を行った時のことを、検討段階から手術後の経過まで詳細にご紹介しています。
メリット・デメリットは?
手術を行う時期は?
費用は?
など、獣医師へ相談の上で、よかったら我が家の実体験も参考にしてくださいね。
この記事が、ワンちゃん自身とご家族のために、後悔しないような決断をする上での一助になれば嬉しいです。
避妊手術・去勢手術のメリット・デメリットは?
我が家の犬のはメス。生後半年で避妊手術を行いました。
賛否両論あると思いますが…私たち夫婦が精一杯考えて出した結論です。
犬を飼うと決めた頃から、避妊や去勢のメリット・デメリットについて調べていました。
主なメリットとデメリットは以下の通り。
【避妊や去勢のメリット】
- 高齢になった時にオス・メス特有の病気になるリスクが減る
- 発情のストレスを軽減できる
- 生理トラブルがない
【避妊・去勢のデメリット】
- 手術は全身麻酔のため、リスクを伴う
- 子どもが欲しくなっても妊娠できない
- 肥満になりやすい
夫と相談して、メリット・デメリット双方を天秤にかけ、病気のリスクを減らすことを優先しよう、というふうに決めました。
我が家の場合は2拠点生活ということもあります。
2拠点目の地域は、車の通らない広い草原もあるので、ワンちゃんがのびのび散歩しているのを見かける場合も多いのです。
そんなワンちゃんとの意図せぬ触れ合いがあっても困りますしね。
ドッグランでも、同様の意図せぬ触れ合いがあるかもしれないので、ドッグランを利用するワンちゃん(特にメス)は積極的に検討した方がいいかもしれませんね。
避妊手術・去勢手術の 費用や時期は?
犬の避妊手術に関しては、子犬の頃から通っているかかりつけの獣医師に事前に相談しました。
獣医師曰く、
最初の発情が来る前なら、婦人科系の病気のリスクを9割以上減らせますよ。
とのことだったので、生後半年(犬が我が家に来てから2か月)で避妊手術をすることにしました。
費用は、手術の前の週に受ける血液検査の代金が11,800円。避妊手術代が38,000円。
近隣の他の動物病院の価格も調べましたが、だいたいこのぐらいが相場かなぁ、と言う感じ。
我が家が支払った手術代は、近所の動物病院の中では安い方だったと思います。
手術は、動物病院の外来診察がない12時~15時の間に行われるため、12時前に病院に送り届けます。
で、術後の麻酔が覚めて状態が安定したら帰れるので、お迎えは閉院時間の19時前ごろ。
半日で帰って来られる日帰り入院でした。
犬の避妊手術は無事終了しました
お迎えに行った時、
子宮と卵巣を無事に摘出しましたよ。
という報告を受け、取り出したものを見せてくれました。
それはそれは、小さな肉片…
まだたった生後半年の体にメスを入れて取り出した、何の役割も果たさずに終わった小さな臓器…
犬の為に決めたこととはいえ、『飼いやすさ』を考慮した側面ももちろんあります。
私たち夫婦の勝手な判断で犬のおなかを切り、そのせいで、犬は生涯決してママになれない体になってしまった…
繁殖犬にはなれないけれど、せめて我が家の飼い犬として、精一杯幸せにしなくちゃ、と思った瞬間でした。
ちなみに夫も、犬の術後の子宮や卵巣を見たいかもしれないと思い、獣医師に断って、摘出した子宮と卵巣をスマホのカメラで撮らせてもらいました。
しかし…夫は見ませんでした。
遠慮したのかな。
おなかに大きなバンソウコウを貼って帰ってきた我が家の犬。
表面のバンソウコウは一週間で剥がしてOK、縫合に使用した糸は自然になくなるから抜歯は不要、とのことでした。
あれから数年経った犬のおなかは、表面はキレイですが、触ると内部に縫い目がまだあるのが分かります。
体中で縫合に使われた糸は、そのままずっとあるのかな。
特に獣医師に相談したことはありませんが。
去勢・避妊手術に補助金が出る自治体もある
我が家の2拠点目がある地方は、去勢や避妊の手術に助成金が出ます。
そのため、別荘利用者によっては、わざわざ地方の動物病院で手術を希望する場合もあるのだとか。
しかも、動物病院によっては価格も都会より安いようです。
我が家は犬に避妊手術をした当時、そんな情報を知りませんでした。
つい先日、猫ちゃんを飼い始めた2拠点目の近所の人と避妊手術の話をしていたら、
えぇっ!!3万?4万?もかかったの?
高いっ!
このあたりなら補助金もらえるから1万円もかからないのに!
と驚かれました。
避妊手術前に色々と調べたつもりでしたが、まさか地域によってこんなに差があるとは思わず…
2拠点目の地域で行うという選択肢を考えなかったのです。
避妊手術前にこの記事を読んだデュアラーさんは、2拠点目の近くの動物病院を調べてみてもいいかもしれませんね。
避妊手術をせずに成犬になり、病気になったワンちゃんもいる
先ほども登場した、近所の人。
1か月前に子猫を飼い始めたばかりで、あと数か月したら避妊手術を行う予定とのこと。
話を聞くと、以前飼っていた犬が病気になったのだそうです。
子犬の頃に避妊手術をしようとして某動物病院に依頼したら、
うちは避妊手術はしないよ
と言われてしまったらしく…そういうものかと思い、避妊手術を行わないままでいたら、その犬が高齢になって子宮の病気にかかってしまったそう。
歳を取ってから痛い思いをさせてしまった挙句、手術代で7万円もかかったよ!
と嘆いていました。
そんな経験もあって、今回は違う動物病院に依頼して、絶対に避妊手術をしてあげたいんだ、と話していましたよ。
もちろん、子犬を産ませたい場合もあるでしょうし、避妊手術をすることが必ずしも正解とは限りませんが、愛犬のことを精一杯考えた上で決断してあげたいですね。
成長しても残ったアホ毛、サンバヘアー
無事におなかの傷跡も治り、成犬になった我が家の犬。
大きくなっても、産毛のような柔らかい毛が、両方の腕からボフっと生えています。
正面から見ると、サンバの衣装のような感じ。
犬を買ったブリーダーの元へ里帰りをした際、ブリーダーがこのサンバヘアーを見て、
これね、アホ毛っていうんだよ~。
このワンちゃんは避妊手術が早かったからだね~!
と言われました。
避妊手術をすると、性格や体質が幼いまま成長するらしい、と聞いたことがあります。
この、我が家の犬のチャームポイントであるサンバヘアーは、子犬の性質を持ったまま成犬になった、ということなのかな。
そして、犬界ではこれをアホ毛というのか…
チャームポイントがアホな毛だったなんて、残念極まりない我が家の犬なのでした。
おわりに
我が家の犬は、一度も生理になることなく避妊手術を行ったので、室内飼育の犬としては飼いやすいと思います。
でも、術後に見た小さな小さな体一部…忘れられません。
愛犬家の皆さんも、たくさん考えて悩んで決断されるのだろうと思います。
この記事が、少しでも参考になれば幸いです。